ヨコハマジュニアピアノコンクール

 先日ヨコハマジュニアピアノコンクールの本選が行われ、生徒さんが最優秀賞に選ばれました!コンクールは運も味方につけないといけないですから、結果だけで一喜一憂する必要はありません。努力が運を引き寄せてくれたのなら、嬉しい限りです。

 私も本選を聴きに行きました。緊急時代宣言が発出される中でのコンクール開催ですので、感染対策は入念に行われていました。演奏者までマスクをしていたのは、表情が見えず残念でしたが、今年は仕方がないですね。

 演奏する機会が著しく減っているコロナ禍。コンクールを開催していただくことは、小、中学校の大切な時期に演奏する場を設けること。コンクールという特別な空間で演奏することは苦しみもありますが、得ることは大きいです。開催していただいて本当に感謝でいっぱいです。


指導者へのレッスン

 新年あけましておめでとうございます。本年もマイペースにコンテンツを増やしていく予定ですので、長いお付き合いをどうぞよろしくお願い致します。


 今日はピアノの先生をしている方へのレッスン。演奏について指導しているのかと思いきや、どちらかというと、どんな風にお子さんへ教えるかの相談、話し合いだったりします。

 legato(レガート・・・滑らかに演奏する)の仕方だったり、rit.(リタルダンド・・・だんだんゆっくり)のゆっくりの仕方、口で説明するのは難しいですよね。

 どんな言葉だったら伝わるか、文字通り生徒様と話し合います。

 右足のペダルを、「足のどの部分で、どのように踏むとよいか」ということについて話していたところ、【右足の指の付け根の真ん中の柔らかいところで、ペダルを包み込むように】という表現にたどり着きました。「包み込むように」という表現で二人で大笑い。どうでしょうか?ピンときますか?

 先生を指導させていただくことは、私自身にとっても学ぶことが多いです。


2020年を振り返って

 今年は最初から最後までコロナに振り回された一年でした。

 失ったものも多かったし、音楽家としても存在意義が揺らいだり、終わりのない失望感のようなものも感じました。
 でもコロナ禍だから考えたこともある。
 今までにないことに挑戦もしました。なんとなく例年通りやっていたことを、アップデートすることもできました。悪いことばかりではなかったのかもしれません。

 緊急事態宣言中では、迷いに迷いましたが、感染対策を怠らないようにして、個人レッスンは続けました。人と人との繋がりを分断してしまうコロナ禍で、唯一家族以外との繋がりが出来て助かりました、と言ってもらえたことも喜びでした。そしてこの期間にみんなとても上手になりました!笑

 まさかyoutubeチャンネルを作ることになるとは思いませんでした。
 作ってみたらなんてことはない。作ったことによって、新しい出会いも増えたように思います。

 年末には親知らずも抜きました。
 生まれて初めての抜歯だったので、数日前からびくびくしていたのですが、麻酔をして取り掛かったら、ほんの10秒ほど。するっと抜けました。親知らずから生じる痛みが歯全体に伝播して、どの歯が痛いかわからない状態になっていたのですが、ぴたっと治まりました。

その後は、モンドール病にもなりました。皆さんこの病気ご存じですか?
腕や胸の血管のラインにに謎の引きつれが出来て、なんとなく痛い、引っ張られる感じがする病気です。大したことはないのですがなんか気になるのです。
 これは3週間ほどで治ってきました。

 なんとか無事に今年を越すことが出来そうです。

 2020年、多くの方に大変お世話になりました。本当にありがとうございました。
 人様に迷惑をかけないように、と思って生きてきましたが、人間それは難しいようです。自分を知って、無理をせず2021年を生き抜いていきたいと思います。

ヴェネツィア、ではなくディズニーシーです。

門下発表会が開催されました。

 2020年度の門下発表会が無事に終了しました。
 今回お借りしたホールはプリモ芸術工房でした。華やかな音色を持つニューヨークスタインウェイが置いてあって、響きもよくとても心地よい空間です。
 今回はプリモ芸術工房の定員である20人(本来は50人は入れるサロンです)を超えないように、3部入れ替え制にしました。除菌対策、換気、ピアノに触れる前に必ず消毒してもらうなど、気を付けなければいけないことがたくさんありましたが、皆様のご協力をいただき、なんとか終えることができました。たくさんの成長を見守ることができました!


7年ぶりのトリオでした。

 11/29イシイホールにて、田村哲サクソフォンコンサートが無事に終了しました。感染対策をしながらの難しい時期でのコンサートでしたが、たくさんの方にお越しいただき、本当にありがとうございました。

 今回は田村哲氏のお兄様の真寛氏がゲストでした。学生の頃からよく知っているお二人ですが、それぞれ大切にしているものを丁寧に伸ばしているなあと感銘を受けながら演奏していました。私ももっともっと深めていきたい、まだまだ物足りないです。演奏後はついつい反省文になってしまいます。

 聴きにいらしてくださった生徒様にお手製のシュトーレンをいただきました。おいしすぎて即なくなりました。素敵すぎるクリスマスプレゼントでした!


11/29オンラインコンサート開催します。

 今回で3回目となります田村哲サクソフォンコンサートに参加させていただきます。今回のゲストは田村哲さんのお兄さんである田村真寛さんです。トリオで演奏させていただくのは恐らく7年ぶりくらい。少しは成長出来ていたらいいのですが。
 会場でも、またご自宅でコーヒーを飲みながらでもお聴きいただけますので、お気軽にお問い合わせください。

ツイキャス視聴方法は下記をご覧ください。
会場でお聴きなりたい方はコンタクトよりお問い合わせください。

🔷日時
2020年11月29日(日)
14:30開場(配信開始は14時50分ごろになります)
15:00開演(演奏開始)
16:30終演

🔷会場
アコースティックサウンド イシイホール
住所:横浜市泉区上飯田町4555(無料駐車場あり)
※会場の画像が下記にございます。
・「瀬谷」「いずみ野」「桜ヶ丘」「立場」「長後」各駅よりタクシーまたはバス
・バス停「上飯田車庫」より徒歩1分、「ひなた山バザール前」より徒歩7分、バス停「ひなた山第一」より徒歩7分

🔷出演
サクソフォン:田村 哲 
ピアノ:川岸 麻理 
ゲスト 田村 真寛(サクソフォン)※印に出演

🔷プログラム
J.B.サンジュレー/協奏曲Op57
P.クレストン/ラプソディ
C.ドビュッシー/小組曲
長生淳 / 天頂の恋※
P.ヒンデミット / 演奏会用小品※
H.トマジ / バラード

🔷料金
🌟①会場観賞チケット 一般 ¥2,500 / 学生¥2,000
🌟②ツイキャスプレミア配信チケット ¥2,000
🌟③セット券 ツイキャスプレミア配信チケットと会場鑑賞チケットの両方をご購入の場合、合計額から1,000円割引いたします。
🔴配信チケットをご購入いただくと2週間の録画視聴が可能です

(セット券の購入例)
一般1名+配信チケット 4500円→3500円
学生1名+配信チケット 4000円→3000円
一般1名+学生1名+配信チケット 6500円→5500円

🌟①会場鑑賞チケット、③セット券を購入希望の方は「お名前」「枚数」を明記のうえ、tamura0602@guitar.ocn.ne.jp (田村)までご連絡をお願いします
🌟②配信チケット購入、視聴方法はこちら⭐︎
https://ameblo.jp/satoshi-tamura/entry-12596699074.html

☆当日に予定があり会場鑑賞、または視聴できないとお嘆きの方へ!☆
●チケットを購入していただければ配信終了後もアーカイブ(ライブの模様を保存したもの。音質、画質ともに変わりません)をご覧いただけます。
※アーカイブの期間は配信日から2週間です※
●もちろん生放送で視聴して頂いた方も、2週間の視聴期間中はアーカイブを自由に見ることが出来ます。


マスクを取ったら。

 

 マスクを付けるようになってから、相手の表情がわかりにくくなった

 つい先日、息子の幼稚園の遠足があり、半日親も付き添うことになった。コロナ禍で、多くの行事が中止になっている中、とても楽しみな行事だ。

 息子の幼稚園では、このコロナ禍で6月に入園式を迎えたので、そこで出会う人はほとんどが初めて会う方々ばかりで、その方たちはマスクをしている顔しか知らない。入園してからというもの、ほぼ毎朝顔を合わせ雑談などしながら、少しずつ幼稚園生活や親同士の繋がりを理解し深めていくのだが、今年は懇親会なども禁止されているためなかなか仲良くなる機会がない。親同士の関係が希薄になりがちで、寂しい年度始まりだった。


 話を戻して、遠足では親子分のお弁当も作って、仲良くなった親子たちで公園で食べようということになった。家の外でマスクを外す機会といえば、食事をするとき。皆さんお弁当を広げてから、最後に遠慮がちにマスクを外す。

そこで起こったこと。

それは、皆さんの顔が自分が思っていた予想と違う、ということ。

 コロナ禍でマスクをする前に知り合いになっていて、話をしたことのある人は、マスクをしていても、その人がどんな表情をして話をしているか予想をすることができる。
 しかし、マスクをしている顔しか見たことのない人は、自分の頭の中で、きっとこんな表情をしているに違いないと、これまでの経験値から憶測で作り上げていたのだ。
 でも顔の表情は千差万別。経験値などは役に立つわけもなく、想像を遥かに超えていた。皆さんの豊かな表情が顔いっぱいに広がっていくような感覚を覚えた。思っていたよりも皆さんの顔が優しかった。

 一言でいうと、とてもホッとしたのである。

 この方はこんなにいつも微笑んでいる人だったんだ。この方は冗談を言うとき、こんな魅力的な表情をするんだ。目だけでは細かい表情の機微までわからない。その積み重ねでこれまで知らず知らずのうちに相手との間に一線を引き、相手の様子を窺っていたのだと感じた。そして目の表情のみでは冷たく感じてしまうということも。

 今年入学したばかりの小学校一年生、中学生に、マスクをすることがどれだけ測り知れないほどの影響を与えているだろうかと思うと、心配になってくる。

 フェイスシールドがあまり感染予防に意味を成さないのなら、どうにか透明に近いマスクが開発されないものか。


山崎瑠奈さんのサクソフォーンコンサートに出演します。

 来る2020年10月31日に、海老名文化スポーツ賞贈呈式の祝賀コンサートにサキソフォンの山崎瑠奈さんが出演されます。私もピアニストとしてサポートさせていただきます。
 山崎さんとも思えば長~いお付き合いです。初めて伴奏したのが彼女が大学入りたての頃だったと思うので、もう10年近いでしょうか。フランス留学も経て、充実した音楽性を聴かせてもらっています。チラシもトリコロールになってますね!
 残念ながら、すでに満席になってしまっているようですが、来年6月には山崎瑠奈さんのソロリサイタルも控えていますので、是非楽しみにしていてください!


練習曲と私

練習曲・・・練習曲(れんしゅうきょく)とは、楽器や歌の演奏技巧を修得するための楽曲。フランス語風にエチュード(Étude、「学習」の意:英語のstudyに当たる)ともいう。技巧の習得のためだけでなく、音楽作品として充実した内容を持つものもある。

「引用」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
2019年7月20日 (土) 23:00 UTC
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%B4%E7%BF%92%E6%9B%B2

練習曲と聞くと、とにかく「難しい」、「指を速く動かすためだけの曲」というイメージがあると思いますが、私はそれだけに留まらない魅力と発見が詰まっていると思っています。
 ピアノのための練習曲はたくさんの作曲家が作曲しています。指を強く早く動かすためだけの練習曲も存在します。ハノンやツェルニーが代表とされるでしょうか。ロマン派以降になると、単なる指の動きのための練習曲ではなく、音楽的に充実し、魅力にあふれた練習曲がたくさん生み出されます。ショパン、シューマン、リスト、ブラームスといった作曲家が、近現代になると、ラフマニノフ、スクリャービン、ドビュッシー、とかなりの作曲家が多くの練習曲を作曲しています。広義に言えば、変奏曲という形式も練習曲の意味合いを持っています。そうなると練習曲に当たる曲はかなりの数になります。

 なぜ作曲家は練習曲を作曲したくなるのでしょうか。
 それは素晴らしい演奏家の演奏を聴き、感銘を受けたからです。素晴らしい演奏や作品を聴き、誰かにこの衝撃を伝えたい、自分にも同じようなことが出来ないかと自問自答し、生まれてきたものが練習曲なのです。それは言わば、自分への挑戦、作曲家としての腕の見せ所なのです。

 このように作曲された練習曲は、そのまま演奏家の腕の見せ所となってしまっています。
(つまり、やはり難しいということです。)

 それでも私は、高い山を見るとどうしても登りたい気持ちになってしまう性分のようで、練習曲に惹かれてしまう気持ちが収まりません。作曲家が意欲を持って生み出した作品と対面して、作曲家がみた景色を少しでものぞいてみたいと思うのです。興味が高じてついには私の大学院の修士論文のテーマにまでなってしまったというエピソードも。

 というわけでこれからも弾ける限り、練習曲に取り組んでいきたいと考えています。ただいまネタを仕込み中です。少々お待ちください。 


 以下の動画は以前に収録したラフマニノフ作曲の『音の絵』という練習曲集の中から、Op.39-6という曲です。よろしければ練習曲ならではの高揚感という醍醐味を味わってみてください。


オーボエとピアノによる現代曲をアップしました。

 私のもう一つの活動であるDuo Epitaph(デュオ・エピタフ)の演奏動画です。Duo Epitaphはスイス留学時代に、同時期にスイス政府の奨学生であったオーボエ奏者の山岸亜貴さんと結成したデュオです。二人でアンサンブルのコンクールの応募しては、色々な国を二人で旅したものです。

 さて、演奏動画のPaul Patterson(ポール・パーターソン)さんは今だにご活躍されているイギリスの作曲家です。タイトルのDuologueは対話という意味です。
 大抵の楽曲は2拍子や3拍子、4拍子の場合が多いですが、このDuologueはなんとも複雑で、なんと7/8(8分の7拍子)で始まります。7拍子というのはカウントしにくい数字ですから、無理やり分けます。この曲の場合は3+2+2でカウントします。
 さらに、それを速いリズムで、「1・2・3・1・2・1・2」と約1.2秒で数えます。
 そして、これが約2分半続きます。

 複雑さが少しお分かりいただけましたでしょうか?良かったら7拍子を1.2秒でカウントしてみてください。
 とてもおもしろい曲ですので、是非ご視聴いただければ幸いです。